22ステラは何が凄いのか!!?
22ステラの発表から数日が経ちましたが、未だ興奮冷めやらぬ22ステラの余韻。
今更ですが、22ステラは何が凄いのか、今一度お浚いをしてみたいと思います。
インフィニティループ!!?
今回のステラの目玉は何といってもコレでしょう。
『インフィニティループ』!!
このインフィニティループを掘り下げてみたいと思います。
このインフィニティループの機構は、2000年のミレニアムステラで初搭載された、スプールが上下する速度を極めて遅くしてスプールに巻かれるラインが密に巻かれラインの放出抵抗を減らし飛距離をアップするという機能。
当時は『スーパースローオシュレート』という名前で登場していました。
このスーパースローオシュレートは、ミレニアムステラ、翌年の01ステラ、04ステラと、3世代に渡って継承していましたが、ある欠陥により次世代である07ステラから姿を消したようです。
その欠陥とは、ライントラブルの多さにあったようです。
密巻きにすることで、本来上に来るはずのラインが下に食い込んでしまい、一気にラインが放出されバックラッシュみたいな状態に頻発になるとか。
特にラインにテンションを掛けずに巻いた時などにそのトラブルが多く発生するようです。
対策は幾つかあったようですが、某シマノプロが『下手くそには使えないステラ』と公言して物議を醸したようです…。
その機能が、約20年の時を経て22ステラで遂に復活を果たしました!!
しかも、これまでで最も上下速度が遅い超スローオシュレートというのだから驚きです!!
スーパースローオシュレートによるライントラブルの主要因となりえるラインテンションは、22ステラの新機構である『アンチツイストフィン』を搭載する事により解決を図りました。
このアンチツイストフィンにより、スプールに巻かれるラインが半ば強制的に決められた位置に巻かれることにより、意図せぬラインの食い込み逆転現象を解決するに至りました。
ラインがノーテンション状態でも、アンチツイストフィンを通過するタイミングでラインテンションが掛かり、確実に決められた位置にラインが巻かれるようになるみたいです。
アンチツイストフィン、素材が柔らかく40lbの太いラインもすんなり通ることが可能で、万一柔軟性が失われたり破損した場合には取り換えが可能との事。
個人的には破損が最も心配するところですが、交換が可能という事で一安心です。
値段や交換作業の煩雑さ、工賃等も気になるところです!!
ライントラブルの解決の手段として、スプールの形状も変わっているようです。
私はあまり経験が無いのですが、スプール上部にラインが引っ掛かったままリトリーブしてしまい、エアノットや盛り上がり等のライントラブルが発生していたとか。
今回の新AR-Cスプールで、そのような問題を一気に解決に至りました。
また、特には謳われてはいませんが、今回の22ステラのスプールエッジには、21ツインパワーXDで搭載されていたバリアコートスプールが搭載されています。
ヤスリでゴリゴリ削っても傷が付かないという、最強の強度を誇るアレです!!
予想はしていましたが、ライントラブルは22ステラでは起きないのではないかと思えてしまうほど、盤石の布陣で登場してきました!!
インフィニティクロスとは?
22ステラで初登場した機構はまだまだあります。
その名も『インフィニティクロス』!!
この機構を少し掘り下げています。
インフィニティクロスとは、ギアとギアの接着面を極限まで大きくする事で、18ステラの2倍の強度の実現に成功したという事みたいです。
従来からの設計や工業製品の技術の進歩により、ギアとギアの噛み合う接着面積を向上。
また、ドライブギアの大きさも、18ステラよりも大経口化しているようです。
その結果、18ステラ比の2倍の強度を確保する事が出来たと。
しかし、単純に接地面やギアを大きくして強度を2倍と書いてますが、既に最高の精度と強度であった18ステラよりも更に高精度を実現するのは、簡単な事ではないのは容易に想像できます。
では何をしたのか!?
22ステラは、専用設計云々ではなく、個体によって全てパーツの組み合わせが異なっていようです。
要は、リール1個につき1つだけのパーツの組み合わせになっていると。
工業製品である以上、温度や湿度、材料の送り出し精度の僅かなズレで、微細でも個体差があるのは仕方ありません。
この微細なズレを、『職人の手によって1つ1つ微調整している』ことにより、解決したようです。
常に最高の巻き心地になるように、個体ごとにパーツの組み合わせやシム、スペーサーの数が異なってくる。
このことで、インフィニティクロス最大の売りである、ギアとギアの接着面積が常に一定数以上の精度が実現し、ステラという最上級のリールにして安定した高水準を保てるようです。
また、前項にあるインフィニティループは、この極限まで高めた精度があったからこそ、ズレの無いオシュレーションを実現する事が可能だったようです。
つまり、インフィニティループとインフィニティクロスは、切り離して考える事が出来ない新機構という事になります。
実はこの微調整を実現したことで、個人的に注目していることがあります。
それは、『リールの個体差による当たり外れが無くなるのではないか』ということです。
だって、常に最高の精度を実現させるために、個体によって組み合わせやパーツが変わってくるんです。
しかも、それを見極めるのは職人の手によってです。
ユーザーが感じるような不調や不具合を、そんな職人が見逃すはずがありません。
あくまでも憶測ですが、18ステラで起こっていた初期不良を解決する事も、個体差による不具合の数も大幅に改善するのではないでしょうか。
私はその事を本当に期待しています。
インフィニティクロス、非常に楽しみです!!!
まとめ
その他には、汎用リールでは初搭載となる、インフィニティクロスにも湧きました。
これにより巻きの軽さや歪み、トルクなど大幅に向上している事でしょう。
また、既に最高であったドラグも強化。
これまで捕れなかった魚もキャッチする事が出来るのではないでしょうか。
『ステラで捕れなかったんだから仕方ない』が、もっと限りなく少なくなることでしょう!!
発売は3月の予定。
その時を胸躍らせながら、心待ちにしましょう!!!
コメント