ゼノンCXが異常すぎる|2500番118g!?8万円超でもシマノ・ダイワと戦えるのか

アブガルシア ゼノンCX 2500SHと118gの軽さを表現した記事アイキャッチ

なんだこれ。

久しぶりにリールのスペック表を見て、二度見しました。

2500番、118g。

いやいやいや。

118gって。

もはやリールの重量なのか、それ。

しかも1000番だけが異常に軽いわけではありません。

2000SHが114g。

2500SHが118g。

そして3000SHですら124g。

アブガルシアから2026年9月に登場した、

ZENON CX SP(ゼノンCX スピニング)。

正直、最近の僕はスピニングリールの新製品を見ても、そこまで驚かなくなっていました。

軽くなった。

巻きが良くなった。

剛性が上がった。

新素材を採用した。

もちろん進化しているんでしょう。

でも、

「まあ、そうだよね」

で終わることも多い。

ところがゼノンCXは違いました。

2500番で118g。

この数字だけは無視できません。

一瞬、

「これアジングに使ったら、とんでもなくない?」

と思いました。

ちょっと欲しくなりました。

そして数秒後。

……あ、俺アジングしないんだった。

危ない。

完全にスペックに釣られるところでした。

でも、それくらい118gという数字にはインパクトがあります。

しかも今回面白いのは、軽さだけではありません。

価格です。

メーカー希望本体価格75,000円(税別)。

税込なら82,500円。

アブガルシアが、この価格です。

かなり強気でしょう。

今回は、ゼノンCXの異常な軽さと、そのために何を捨てたのか。

そしてヴァンキッシュCEやエアリティと比較しながら、

このリールが第二次軽量化競争の引き金になるのか

まで考えてみます。

なお、僕はゼノンCXを使用していません。

巻き心地やドラグ性能について、使ったようなことを書くつもりもありません。

ただし、

スペックと設計思想だけなら、これは久しぶりにめちゃくちゃ面白いリールです。

目次

ゼノンCXのスペックが本当におかしい

まずはラインナップの自重。

  • 1000S:113g
  • 2000SH:114g
  • 2500SH:118g
  • 3000SH:124g

特に目を引くのが2500SHです。

PE0.8号を150m巻けて、最大ドラグ5kg。

FW/SW対応。

それで118g。

1000番だけ100g台前半なら、

「超小型リールだからね」

で済むかもしれません。

でも2500番で118g。

3000番ですら124g。

ここまで来ると、

「どこまで削ったらスピニングリールとして成立するのか?」

というレベルです。

シマノ・ダイワの軽量リールと比べても軽い

118gと言われても、普段リールの重量を細かく見ない人にはピンと来ないかもしれません。

そこで、シマノ・ダイワの軽量モデルと比べてみます。

26ヴァンキッシュCE C2500SXGは150g。

23エアリティSF2500SS-H-QDは135g。

そしてゼノンCX 2500SHは118g。

ヴァンキッシュCEとは32g差。

エアリティSFと比べても17g軽い。

リールで30g以上の差は、かなり大きいです。

もちろん番手表記だけで完全な同条件比較はできません。

スプール径。

糸巻量。

ドラグ設定。

ボディサイズ。

設計思想。

それぞれ違います。

だから、

「軽いからゼノンCXの勝ち」

という話ではありません。

ただし、

2500番クラスで118gという絶対値が異常に軽い。

ここは間違いないでしょう。

118gには理由がある|アブは「普通」をかなり捨てた

ゼノンCXの面白いところは、魔法の素材ひとつで軽くなったわけではないことです。

軽量化のために、普通のスピニングリールなら当たり前に備えているものまで削っています。

左巻き専用

まず、ハンドルは左巻き専用。

右巻きへ変更できません。

一般的なスピニングリールなら左右どちらにも付け替えられますが、その機構自体を捨てています。

右巻きユーザー?

知りません。

軽くします。

そんな声が聞こえてきそうです。

ベールもマニュアル

さらに、ベールはマニュアルベールリターン。

ハンドルを回しても自動では戻りません。

高級リールというと、便利で快適になっていくイメージがあります。

ゼノンCXはむしろ逆。

軽くするためなら、便利な機能まで外す。

完全にレーシングモデル的な考え方です。

フォージドカーボンまで投入

もちろん、機能を外しただけではありません。

ローターとハンドルアームには、

FCC(Forged Compressed Carbon)

を採用。

さらにハンドルノブには、中空構造を取り入れた3VAノブ。

スプールも軽量化を意識したタービンデザインです。

ボディ。

ローター。

ハンドル。

ノブ。

スプール。

そして左右ハンドル機構やベールリターン。

リール全体で徹底的に軽量化して118g。

ここまでやっているなら、この数字にも納得できます。

そして価格も強気|税別75,000円

さて。

問題は価格です。

75,000円。税別。

税込82,500円。

高っ。

アブですよ?

いや、失礼なのは分かっています。

でも日本のスピニングリール市場で8万円出すとなれば、多くの人がまずシマノとダイワを見るでしょう。

26ヴァンキッシュCE C2500SXGは税別69,800円。

23エアリティSF2500SS-H-QDは税別67,500円。

ゼノンCX 2500SHは税別75,000円。

つまり、

軽いだけではなく、価格までかなり攻めています。

「シマノ・ダイワより安いからアブを選んでください」

ではない。

真正面から上位価格帯へ入ってきました。

ただ、ここでゼノンCXには強烈な武器があります。

118gです。

ヴァンキッシュCEも、エアリティSFも118gではない。

だから、

「だったらヴァンキッシュでいいじゃん」

だけでは終わらない。

軽さを最優先するユーザーに対して、

ゼノンCXでなければ作れないタックルバランス

を提示できています。

少なくとも軽量化という一点では、シマノやダイワを追いかけた商品ではありません。

追い越すために振り切った商品です。

一度終わったと思っていた「リール軽量化競争」

ここで少し話を変えます。

僕は個人的に、

リールの軽量化競争は、一旦落ち着いたと思っていました。

特に2010年代後半から2020年頃。

あの頃は、

「前モデルより○g軽量化!」

という数字が、新型リールの分かりやすい進化のひとつでした。

ダイワはLTコンセプトで軽量化を一気に進め、シマノもヴァンキッシュを中心に軽量モデルを進化させていった。

もっと軽く。

次は何gになるんだ?

そんな空気が確かにありました。

ところが最近は、少し流れが変わったように感じます。

シマノは軽量化だけを追わなくなった?

特にそう感じるのがシマノです。

現行モデルを見ると、モデルチェンジのたびに劇的に軽くなる時代ではなくなりました。

もちろん軽量化をやめたわけではありません。

ただ、

巻き。

剛性。

ドラグ。

耐久性。

トラブルレス性能。

軽さだけではなく、総合性能を高める方向へ進んでいる。

少なくとも僕にはそう見えていました。

ダイワも「あと何g削るか」だけではない

ダイワにもエアリティという超軽量モデルがあります。

それでも最近は、単純に自重を削るだけではなく、剛性や巻きの安定感、耐久性をどう両立させるか。

そちらへ軸足を移しているように感じます。

つまり僕の中では、

第一次リール軽量化競争は一旦終了。

そんな認識でした。

そこへ突然、ゼノンCX

そこへ出てきたのが、

2500番118gのゼノンCX。

いやいや。

お前、今それやるの!?

シマノとダイワが、

「そろそろ軽さだけじゃないよね」

という方向へ進み始めたように見える中、アブガルシアだけが突然、別方向へアクセル全開。

左巻き専用。

マニュアルベール。

フォージドカーボン。

便利さまで削って118g。

シマノ・ダイワからすれば、完全に刺客でしょう。

もちろん販売規模もブランドの立ち位置も違います。

それでも、

2500番118gという数字を出された以上、無視はできないと思います。

第二次リール軽量化競争は始まるのか?

だから僕がゼノンCXで一番気になっているのは、実はゼノンCXそのものだけではありません。

シマノとダイワがどう反応するのか。

これです。

118gを見ても、

「そこまで軽くする必要はない」

と現在の方向性を貫くのか。

それとも、

「そこまでやるなら、こっちもやるか」

となるのか。

もし後者なら、

第二次リール軽量化競争の幕開けです。

また1g、2gを削り合う時代が来るのか。

それとも、

アブが118gでブチ抜いて、誰も追いかけずに終わるのか。

これはかなり気になります。

アジング用に一瞬揺らいだ

そして僕自身、ゼノンCXのスペックを見て一瞬揺らぎました。

アジングです。

2000SHで114g。

こんなの軽量アジングロッドに付けたらどうなるんだろう。

ジグヘッドの操作感。

潮流。

ラインテンション。

ロッドとリールを合わせたタックル全体の軽さ。

普通に興味があります。

「ゼノンCX、アジング用にちょっと欲しいな……」

と思いました。

そして気付きました。

あ、俺アジングしないんだった。

終了。

ただ、普段やらない釣りまで想像させてしまうくらい、118gという数字には魅力があります。

アジング。

エリアトラウト。

バスのフィネス。

軽さが大きな武器になる釣りなら、ゼノンCXにしか作れない世界はありそうです。

ゼノンCXは売れるのか?

これは分かりません。

発売されたばかりですし、販売実績を示す信頼できる数字もまだありません。

しかも税込82,500円。

日本にはシマノとダイワという強力な選択肢があります。

その中で、

「それでも118gが欲しい」

と思わせられるか。

ゼノンCXの本当の勝負はそこでしょう。

ただし、仮に爆発的な販売台数にならなかったとしても、このリールが市場に与える影響は別です。

シマノやダイワが、

118gという数字をどう見るのか。

むしろ僕は、そちらの方が気になっています。

まとめ|ゼノンCXは第二次軽量化競争の刺客になるのか

ゼノンCX。

面白いです。

ものすごく面白い。

2500番で118g。

左巻き専用。

マニュアルベール。

フォージドカーボン。

そしてメーカー希望本体価格75,000円(税別)。

万人に使いやすいリールを目指すのではなく、

「軽さが欲しいなら、ここまでやったぞ」

と振り切った。

そこがゼノンCX最大の魅力だと思います。

一度は落ち着いたように見えたリール軽量化競争。

そこへ突然現れた、アブガルシアの118g。

これを見てシマノとダイワが動くのか。

第二次リール軽量化競争が始まるのか。

それとも、

アブが118gでブチ抜いて、そのまま誰も追いかけずに終わるのか。

久しぶりに、次のリールがどうなるのか楽しみにさせてくれる製品が出てきました。

ちなみに俺は、

バランス重視…笑

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