M+より、MHの方が軽い。
しかも、MHの方が長い。
え、そっちなの?
26エクスセンス ジェノスのロックショアモデルを見て、最初に引っ掛かったのがこれだった。
S108M+/RFは215g。
S110MH/Rは205g。
硬さの記号を一段上げたら、重量は10g下がっている。
だったら軽いMHでよくない?
いや、その選び方は一度止まろう。
この二本は、同じ竿を柔らかくしたものと硬くしたもの、というだけではなかった。
しかも、税込定価は92,400円から99,000円。
財布が軽くなる性能だけは、間違いなさそうだ。笑
今回は公式仕様から、4機種の違いとサーフで兼用する意味を考える。
実釣インプレではありません。
商品カードはS108M+/RFの一例です。
26ジェノス ロックショアの基本情報・4機種のスペック
メーカー公式の発売月表記は2026年9月。
今回取り上げるのは、ジェノスの中でもロックショア向けの4機種。
ヒラスズキを軸に、磯やサーフ、大河川までを想定したシリーズだ。
| 機種 | 全長 | 自重 | 税込定価 |
| S108M+/RF | 10ft8in/3.25m | 215g | 92,400円 |
| S110MH/R | 11ft/3.35m | 205g | 95,700円 |
| S112MH+/R-3 | 11ft2in/3.41m | 252g | 99,000円 |
| S110H/R | 11ft/3.35m | 230g | 97,900円 |
| 機種 | ルアー重量 | 適合PE | 継数/仕舞 |
| S108M+/RF | 8〜48g | 0.8〜2号 | 2本/167cm |
| S110MH/R | 10〜56g | 1〜2号 | 2本/171.4cm |
| S112MH+/R-3 | 12〜62g | 1〜2.5号 | 3本/120cm |
| S110H/R | 14〜70g | 1〜3号 | 2本/171.4cm |
税込定価は、公式の税別本体価格へ消費税10%を加えたもの。
実際に店で払う価格とは分けて見てください。
共通する主な仕様は、フルXガイド、スパイラルXコア、ハイパワーX、スクリューロックジョイント。
磯で使うことを考え、リアグリップにはEVAを採用している。
確認資料はシマノ公式・エクスセンス ジェノス(ロックショアモデル)。
M+よりMHが軽い|同じ土台の硬さ違いだと思うとズレる
Grand StingerとWild Contactでは、狙う使い味が違う
S108M+/RFは、Grand Stinger 108。
メーカーは、粘りとシャープさを両立させ、負荷に応じて曲がる方向を説明している。
一方、S110MH/RはWild Contact 110MH。
こちらはブランクス全身のシャープさと、操作への反応を重視した方向だ。
両方ともシーバスに使える。
でも、同じ魚を釣ることと、同じ感触で釣ることは別。
M+からMHへ行けば、同じ使い味のままパワーだけ足せるとは限らない。
10g軽いからMH。
その決め方では、欲しかった曲がり方まで一緒に取り替えてしまうかもしれない。
軽さの理由を、肉薄化だけで説明しない
長いMHの方が軽い理由は、気になる。
ただ、公式仕様で確認できる時点で、継ぎ方式まで違う。
M+は逆並継、MHはインロー。
リールシート位置の表記も、M+は445mm、MHは460mm。
ブランクスの狙う性格も、全長も、構成も違っている。
単に同じ竿へカーボンを足して硬くした比較ではないわけだ。
だから、軽いMHは薄くて弱いと決めつけるのも早い。
逆に、上級素材だから10g軽くなったと断言するのも早い。
部位ごとの重量や積層の詳細は、製品ページからは分からない。
確認できるのは、異なる設計の完成品同士で10g差があること。
重量差の内訳まで、勝手にカタログへ書き足すのはやめておこう。
サーフでも使える|でも、サーフで誰にでも合うわけではない
ロックショアモデルと聞くと、磯だけの竿に見える。
でも、メーカーはサーフや大河川も使いどころとして挙げている。
だから、サーフへ持っていくこと自体が間違いという話ではない。
問題は、そこで何を投げて、どんな操作をしたいのか。
「サーフ」という釣り場名だけでは、硬さが決まらない
小さめのミノーを巻くのか。
重いジグを投げるのか。
風に負けずにルアーを運びたいのか。
手前の流れで、ルアーを細かく扱いたいのか。
同じ砂浜でも、欲しい竿は変わる。
例えばS108M+/RFの表記は8〜48g。
S110H/Rは14〜70g。
この二本を、大きい魚が釣れそうという理由だけで選び分けるのは、さすがに雑だと思う。
ルアー重量が範囲内でも、すべての重さを同じ快適さで扱えるという意味ではない。
俺なら、一番よく投げるルアーを先に見る。
ロッドの値札を見るのは、その後でいい。
205gという数字だけで、持ち重りまで決めない
11ftの205gは、確かに気になる数字だ。
でも、自重だけで振り抜きや持ち重りの順位までは決められない。
どこに重さがあるか。
どの位置を持つか。
どのリールを合わせるか。
普段どんな姿勢で投げ、どんな操作をするか。
そこまで含めたタックルの話になる。
リールもロッドも、単体の最軽量を揃えたら自動的に最高。
そんな簡単な足し算なら、買い物で誰も悩まない。笑
この4本を実際に振り比べた結果は持っていないので、快適さの順位は付けない。
3ピースで仕舞120cm|選ぶ理由は、釣り場へ運べること
S112MH+/R-3は、11ft2inの3ピース。
仕舞寸法は120cm。
2ピースのS110MH/Rは171.4cmなので、長い竿を小さく運びたい人には大きな違いがある。
ここは、釣っている時の数字だけでは見えない価値だ。
252gを「重いから駄目」で終わらせるのも違う
自重は252gで、S110MH/Rより47g重い。
ただし、長さもパワー表記も違うので、この47gを全部3ピース化の増加分として数えない方がいい。
メーカーは、第1セクションで操作、第2で粘り、第3で魚を浮かせるという役割分担を説明している。
単に2ピースを三つへ切って、持ち運びやすくしましたという設計ではない。
手元の軽さを優先する人には、252gが気になるかもしれない。
一方で、171cmの仕舞では運びにくい人には、120cmで持ち出せることが重要になる。
持っていけない名竿より、釣り場まで持っていける竿。
そういう選び方は、十分に筋が通っていると思う。
9万円台を払う理由は、フルXガイドという名前だけでは足りない
今回の更新で、メーカーが強く打ち出しているのがフルXガイド化。
バット側にはダブルフットのタッチフリーチタンを使い、ティップやトップにもXガイドを配置している。
狙いは、糸ガラミを抑えつつ、振り軽さやキャスト性能につなげること。
ブランクスも、前作より高弾性の素材を採用して細径化したと説明されている。
だから、価格に中身がないと決めつける話ではない。
ただし、設計の進化を説明できることと、自分に9万円台の価値があることは別。
今のロッドで困っているのは、何でしょう?
向かい風で振り抜きにくいのか。
ラインがガイドへ絡む場面を減らしたいのか。
操作への反応や、掛けた後の曲がり方を変えたいのか。
その答えが「高い方が釣れそう」だけなら、いったん落ち着こう。
ロッドの名前は強そうでも、買う理由まで強くなるわけではない。笑
4機種をどう選ぶ?最初に候補から外す理由を探そう
S108M+/RF|粘りを含めた兼用を考える入口
サーフや大河川も含め、まず比較の入口に置きたいのはS108M+/RF。
ただし、これは公式の用途と設計意図からの候補選び。
誰にでも合う本命と、触らずに決めるつもりはない。
8〜48gのルアー範囲と、曲がりを使う方向が、自分の釣りに合うかを確認したい。
S110MH/R|軽さより、シャープな操作が欲しい人
10〜56gのルアーを軸に、11ftの長さと操作への反応を求めるなら比較したい一本。
205gだから選ぶのではなく、その性格が欲しいから選ぶ。
順番は、そっちだと思う。
S112MH+/R-3|運搬とパワーゲームの条件がある人
仕舞120cmを必要とし、12〜62gのルアーやPE1〜2.5号を使う釣りに合わせたい人の候補。
遠征しないから不要と決めつける必要もない。
車への積み込みや保管で、仕舞寸法を小さくしたい人にも検討する理由はある。
S110H/R|Hの記号より、14〜70gとPE1〜3号を先に見る
シリーズで最も硬い方向として説明されている一本。
大きい魚への憧れだけで、ここへ飛び込むのは待ちたい。
普段のルアー、使う糸、魚を誘導する場所が、この仕様を必要としているかを先に見よう。
一番強そうだから選ぶ。
その理屈だと、自分の釣りがロッドに合わせて後から決まってしまう。
まとめ|買うなら、自分の釣りを説明してから
26ジェノスのロックショアモデルは、硬さの記号だけで順番に並べると面白さを見落とすシリーズだと思う。
M+より長いMHが、10g軽い。
3ピースは252gでも、仕舞120cmという選ぶ理由がある。
そして、サーフでも使えることと、自分のサーフ釣りに合うことは別。
ロッドに9万円台を払うなら、何を変えたいのかは先に決めたい。
好きで買うのはいい。
趣味の道具なんだから、そこは十分に正直な理由だ。
でも、好きで買うことを「誰にでも最高」で包み直す必要はない。
軽いからMH、強そうだからH、その前に普段何を投げるかくらいは決めてこい。
確認資料:シマノ公式・エクスセンス ジェノス(ロックショアモデル)(2026年10月14日確認)。
魚より先に、財布が主導権を失いそうだ。笑


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